「赤字=株価が低い」は間違い!逆に高い場合もあります。

相談内容

「赤字続きだから株の評価、安いよ」は本当!?

会社経営をしているAさん。
会社(非上場会社)の株式は100%Aさんが所有していますが、
二代目の息子に株式の贈与を始めようと思っています。
顧問の先生に「赤字続きだから、株価は安いよ」と言われたそうですが
不安になり、ご相談にみえました。

提案&解決

「赤字=株価が低い」は間違い!逆に高い場合もあります。

非上場株式は、上場株式と異なり、その日の株価がわからないため、
「財産評価基本通達」にしたがって、評価をします。

決算書に書かれている「1株あたりの純資産価額」を相続税の計算でも使う、と思われている方も多いのですが、
原則的には、類似業種比準株価(上場株式をベースにした株価) もしくは 純資産株価(決算書をベースにした株価) を使います。

会社規模にもよりますが、一般的に類似業種比準株価<純資産株価 となるケースが多いです。

ただし、赤字が続いた場合、純資産株価しか使えなくなる、という規定が存在します。

つまり、

赤字が続いたから=株価が安くなる、のではなく、
赤字が続いたから=低い株価が使えなくなる=株価が高くなる 場合もありえます。

非上場株式も立派な相続財産です。
相続税の計算上、自社の株がいくらなのか、納税資金は足りるのか、
ぜひ、試算してみてください。

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