改めて深く考える(改めて深く考える 相続税の申告期限)

▪︎改めて深く考える
相続税の申告期限って…
「10ヶ月」は多くの方がご存知です
じゃあ…
→いつから「10ヶ月」❓
つまり…
→起算日はいつ❓
よくある回答は…
→相続開始から10ヶ月以内
でも…
条文(相法27①)確認すると…
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・・・その相続の開始があったことを知った日の翌日から10月以内(中略)・・・
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相続人に認知症(重度)の配偶者(仮に妻)
この方の場合で考えてみたい
1.まず…
「相続の開始があったことを知った日」
これを詳細に規定してるのが…
相続税法基本通達27-4(1)〜(9)
ここの(7)は注目ポイント
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(7) 相続開始の事実を知ることのできる弁識能力がない幼児等 法定代理人がその相続の開始のあったことを知った日(相続開始の時に法定代理人がないときは、後見人の選任された日)
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認知症(重度)の配偶者(仮に妻)だと…
→夫が亡くなった事を知らない…
ということは…
→夫の相続開始日が起算日ではないはず…
じゃあ…いつ❓
→法定代理人がその相続の開始のあったことを知った日
法定代理人は誰❓
→成年後見人(民法859)
成年後見人の選任はいつ❓
→本人が成年後見開始の審判を受けた日
2.次は…
「翌日」
3.まとめ…
相続人が認知症(重度)の配偶者のケース
当該相続人にとっての相続税の申告期限は…
→本人が成年後見開始の審判を受けた日の翌日
→これが起算日ですかね…
間違えてたらごめんなさい
民法と相続税法を繋ぐと面白いです

代表:木下勇人

税理士法人レディング 代表: 木下 勇人

愛知県津島市出身、愛知県立旭丘高校、南山大学経営学部卒業。
2003年監査法人トーマツ名古屋事務所 ファイナンシャルソリューションズ部(相続事業承継の専門部隊)に配属され、上場会社オーナー・上場会社級の非上場会社オーナーファミリーの事業承継対策に専門的に従事。
2009年名古屋で唯一の相続専門税理士法人を設立し、財産コンサルティング・自社株問題を抱えるオーナー社長への事業承継コンサルティングを中心に業務を展開。生前対策相談は年間200件を超え、様々なジャンルの相談に対応可能。税理士としての立場はもちろん税理士の枠を超えたコンサルティングには定評があり相続コンサルタントしても鋭意活動中。
顧客の本当の要望をしっかりと引出し、心情も踏まえたコンサルティングには定評がある。実務の傍ら、税理士向け・保険募集人向けに年間150回の研修講師活動にも力を入れている。

保有資格:公認会計士/税理士/宅地建物取引士/AFP/不動産鑑定士第2次試験合格

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